2011.11.28.

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亡くなった父が大好きだったイタリア映画「道」(1954年、フェデリコ・フェリーニ監督)がどうしても観たくて、レンタルDVDを探しても見つからなかったので、とうとうアマゾンでDVDを買ってしまい、11月27日の夜に見た。


途中まであまり好きじゃなくて、どうして父はこの映画が好きだったのだろうと思ったが、最後まで見て、切なさと、ある種の感動を覚えた。


wikipediaによる、キャスト紹介。


「ザンパノ:アンソニー・クイン(イタリア語のZampaは悪の意味。悪漢の象徴)


ジェルソミーナ:ジュリエッタ・マシーナ(Gelsomina:イタリア語でジャスミンの意。花の名前、純粋さの象徴)


綱渡り芸人:リチャード・ベイスハート(il Matto:イタリア語で狂人の意味。イルマットや、キ印と訳されることがある)」


主題曲を始めとする本作の音楽は、フェデリコ・フェリーニ監督作品を数多く手掛けたニーノ・ロータが作曲した。


映画を見たのは、実は初めて。でも、主題曲はラジオなどで聞いたことがあるし、父がよく、
「♪ジェールソミナー」と歌っていた。


DVDの特典映像に、故淀川長治氏の解説があり、見てみたら…つい今観た映画と、印象が違う…


日本語訳の違い?


ひとつ、びっくりしたのは、綱渡り芸人のことを、
「羽を付けた男が高いところから降りてきた」
と表現したこと。


淀川さんは、普通の人間と、人間が天使になった、その変身がお好きなようである。


昔、テレビで見た「幻の市街戦」という映画でも、今の生活を捨てて、鳥籠に鳩を入れて、全裸で精神病院の前に立つラストシーンの男のことを、
「天使になったんですね~」
と言っていて、私は淀川さんに言われなければ気づかなくて、度肝を抜かれた。


今見終わった映画と、淀川さんの解説の食い違いが気になるので、また来週にでも「道」を見ようと思う。