8月31日(火) 晴れのち曇り
朝、4:30に起きて、まだ誰もいない、ホテル内の温泉(湯河原温泉を運んできています)に入りました。最高の癒し!
チェックアウト後、映画を一本観てきました。
西島秀俊主演「ドライブ・マイ・カー」
原作村上春樹、監督脚本濱口竜介。カンヌ国際映画祭で、日本映画としては初めての脚本賞を受賞した作品。
ネタバレご注意ください。
まずは、古い車、という主人公の車が素敵。スウェーデン製のサーブ900という車で、原作では黄色のオープンカーだったそうですが、映画では屋根付きの赤い車。
映画の絵づらとしては、赤がよい気がする。
劇中劇の「ワーニャ伯父さん」(チェーホフ)は、真面目な芝居を2回、現代風に分かりやすくアレンジしたものを一回観ましたが、この映画の劇中劇が一番わかりやすかった。
いろんな国の言葉や手話も飛び交うチェーホフ、観てみたい。
岡田将生は綺麗すぎて、ああいう役が多い。阿部寛みたいに将来的には渋くてカッコいい俳優になっていくのを期待します。
最後のシーン、詳しくは何も説明もないけれど、ご想像にお任せします、的な作り方をしているので、それに関して劇場を出る観客の方々は、話しながら歩かないでほしい。
映画館の中では、これからその作品を観る人もいるのだから、言っちゃ行けない。場所を変えて話してほしい。
この先、最大級のネタバレ書きます。読まないほうが身のためかもしれません。
予告編で、主人公が「僕は正しく傷つくべきだった」と言うシーンがあるのですが…、、
人は誰しも、多かれ少なかれ、傷つくことがあります。その時、自分が深く傷つくことを恐れ、或いは相手との軋轢を恐れ、傷つかないようにごまかし続けてしまうことがある。
深く傷ついたもの同士が、過去の、言えなかったことを告白し合い、そして、この先、もう大丈夫、生きていける、という状況が、「ワーニャ伯父さん」に重なって、そこがこの映画の最大の見所でした。
いい作品を観させていただきました。
追記:20年に渡った、史上最長の戦争、アフガニスタン戦争が遂に終結しました。
まだ、アフガニスタンから無事脱出、帰国出来ていない人も多いので、本当の意味で終わったとは言えないかもしれませんが、とにかくひとつの歴史が終わりました。
世界はこの先、平和に向かうのでしょうか。
コロナ禍も早く収束してほしい。