2012年11月


2012.11.30.




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11月30日(金)






風吹けば落ち葉を伴に歩く道






ひたすら布に型紙を移す作業。


午後はお座敷コブラ公演を観に行ってきました。




劇団お座敷コブラ10畳目公演
「&1night」


(宣伝メールより)


今回お座敷コブラが挑むのは、夢と冒険のファンタジー、アラビアンナイトの世界。
しかし、主人公アラジンの性格は、最低!最悪!これ以上ないくらいのゲス野郎!
不眠症のアラジンがランプの魔人に願ったのは、とびきりの夢を見ることでした・・・。






今まで何回かお座敷コブラ公演を観てきましたが、今回のストーリーが一番好きです。終わってからもずっと余韻に酔いしれるというか、悲しみをそっと包んであげたくなる…


ファンタジーでアクション満載で、皆さん綺麗で…


アンケートにお気に入りのキャラクターは?とあったので、ランプとシンドバッドと書きました。


ランプの魔神をやった方は、すごく面白いキャラの方で、あの不敵な笑顔と空気を変えるしゃべり方がよかった。


シンドバッドをやったのは、お馴染みのコブラの団員さんで、素顔のご本人はオーラを隠していますが、ひと度舞台に立つと素晴らしい役者さんです。


私も舞台に立つ端くれとして、あの二人のようになりたいものです。





2012.11.29.




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11月29日(木)






お裾分けみかんを鞄に放り込む






今日も店長から仕事が遅いと言われ、落ち込みました。


もしや、左手の動きが今ひとつよくないことも影響しているのかもしれませんが、それを理由にはしたくありません。


無駄な動きをなくす、しかないでしょう。


午後、歯医者に行き、右下奥の、この前抜いた親知らずの隣の歯が、昔治療した金属の下側が虫歯になっていて、金属を外して治療するため、今日はまず麻酔をしてから金属を外しました。


これは二十歳の時、祖母に連れられて行った歯医者さんで治療した跡で、その歯医者さんは祖母の家の二階に下宿しながら歯科大学に通っていて、当時は祖母が食事も作ってあげていたようで、大変お世話になったからと、金を何本も詰めた、本来ならかなり高かったであろう治療費を一切とらなかったのでした。


その詰めた金を外すことは、今は亡き祖母との思い出がひとつなくなってしまうような、寂しい気持ちがありました。


しかし、今日の治療が済んだ時、


「金属だから」


と、ジッパー付きの小さなビニル袋に入れて渡してくれました。


母に見せたら、


「こんなんでも、3グラムぐらいあるんじゃないの?」


と言ってました。


大きさの比較のために、ボールペンと一緒に写真に撮ったのが、冒頭の写真です。


夜、テレビで映画「世にも怪奇な物語」をやっていました。


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wikipediaから。


『世にも怪奇な物語』(原題: Histoires extraordinaires)は、1967年制作の3部構成からなるオムニバス形式のホラー映画。フランス・イタリアの制作。原作はエドガー・アラン・ポーの小説によるもの。


監督…ロジェ・ヴァディム(黒馬の哭く館)
ルイ・マル(影を殺した男)
フェデリコ・フェリーニ(悪魔の首飾り)


原作
エドガー・アラン・ポー


出演者
ジェーン・フォンダ
ピーター・フォンダ
アラン・ドロン
ブリジット・バルドー
テレンス・スタンプ




3作目の悪魔のボールを見た時、はるか昔にやはりテレビで見たことを思い出しました。




出演者がみんな魅力的できれいでしたが、特にピーターフォンダが素敵でした。


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2012.11.28.




11月28日(水)






干し物を出したり入れたり冬の空






昼前に日本画教室に出掛ける母に、伯母と兄に弁当を買ってくるように頼まれて、もののついでに買ってくるならいかようにもですが、わざわざ買いに行くのに私の弁当代はくれなかった…


1000円渡されました。


兄は490円の寿司と決まってましたが、伯母はあまり江戸前握りは好きではないので、伯母には安い弁当を買って、私もお釣りと、自分でも100円ほど出して、自分用の安い弁当を買ってきました。


後で伯母のところへ行ったら、完食した弁当箱をテーブルに置いたまま昼寝してました。


伯母は高い幕の内や健康素材弁当より、安い白身魚フライ弁当の方が好きみたいです。


午後はゴスペルクワイアの練習。


少人数で輪になって他の人の息や声を聞きながら歌いました。


私は音は合っているけれど、早く出すぎる癖があると言われました。


付いていくぐらいでちょうどいい、と。


夜、母がテレビのチャンネルを変えようとしてリモコンのボタンを押したら、「ちょっとタイム録画」という字が出てチャンネルが変わりませんでした。


「どこか押し間違ったんでしょう」


と言ったけれど、母は間違っていないと言うので、兄がタイマー録画でもしておいたのかしら、でも、裏録OKでチャンネルは変えられるはず…


リモコンを見せてもらったら、母が変えようとしたBS1のボタンのすぐ上にちょっとタイム録画のボタンがあったので、明らかに押し間違ったのだと思います。


終了ボタンを押さないとチャンネルを変えられないので、終了を押してからBS1に変えました。


母は押し間違ったことを認めません。


私は今、仕事でレジ打ちをするとき、私の名前のすぐ上が店長のため、たまに押し間違って、打ち直すのが大変で、すぐ上って押し間違いやすいことを体験していますが、母はあり得ない、と頑張っています。


年をとると頑固になると言いますが、柔軟性、順応性が弱くなるから頑固になるんだな、とよくわかりました。






2012.11.27.






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11月27日(火)






小春日や母は植木を伐ってをり






夕べは衣装の自分の型紙を作ることは完了しましたが、今日は一気に布裁断!と意気込んでいたのに、前見頃1(前見頃は前側と脇に分かれている)の左右に打ち合わせを多めに取って型紙を移すだけで終わってしまいました。


衣装作りは縫い始めれば案外簡単で(袖や襟を付けるのは大変ですけどね)、型紙作りと裁断が一番大変で、腰痛になります。


昼間、冒頭の写真の、木に咲く白い花を見ましたが、薔薇のような椿のような…葉っぱが違う…何の花だろう。


母が、生け垣のレッドロビンを切っていましたが、上の方がうまく切れない。


私の方が5センチ背が高いから、手伝おうとしましたが、二枝は切れたけれど、枝が固いので、長い鋏だと力が入らなくて、今度大きい脚立を買ってきてやろうということで、今日は中断しました。


レッドロビンと聞くと、クックロビンを思い出します。


クックロビンについて書いておきました。


http://asiandream0804.livedoor.blog/archives/10070885.html


今日は母のところでちょっとした事件というか波乱がありました。


先週木曜日の廃品回収に出した雑誌束と段ボール束が名指しで差し戻しされ、


「朝8時30分までに出してください。残ってしまうと1週間放置されるか誰かが保管しなければならず、みんなが迷惑をします。」


と、紙が貼られていました。


雑誌にも段ボールにも、兄の宛先の紙が貼ってあって、出した犯人が明白になった訳です。


母は、
「あいつがあんなにお馬鹿だとはおもわなかった」
と、かなりご立腹。


名前が分かるものを貼り付けたまま出したこと。


出しに行った時に他の人の出したものがなかったら、もう回収した後だと思って持って帰ってこなくちゃ、と。


確かに、朝8時半までに出してください、ということになっていますが、大抵集めに来るのは午後で、でも、早く回収に来てしまう日もあります。回収のルートを時々変えているのだと思います。


母が怒っていたのは、家がゴミ収集箱に近いため、母はいつも朝、普段は畳まれているゴミ収集箱を組み立て、道の掃除もしています。


長い時間かけて積み重ねてきた信頼を一気に崩してしまった兄に腹を立てていたのです。


夜、街に向かって歩いていた時、今日の差し戻し事件について考えていたため、ボーッと歩いていたら、すれ違った若い男性が何か口から音を発したので、あら?家の息子?と振り返ったけれど、暗くてよくわからない。


そんなこんなで、パッパと歩いていなかった、のろのろ歩いていたことが幸いしました。


広い道に出て歩いていたら、踏み切りを渡ってきた車があまり減速せずに曲がってきたのですが、道路脇の壁にぶつかるほどぎりぎりな上、スピードにも勢いがあり、もし私がテキパキ歩いていたら、あの車と確実にぶつかっていました。


うわあっ、助かった!


怖い怖い!


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マザーグースの一篇、「Who killed Cock Robin~コマドリのお葬式」。


萩尾望都のイラストで読んだことがありました。


「パタリロ」が歌っていました。


急に思い出したので、ここに書いておきます。






Who killed Cock Robin




Who killed Cock Robin?
I, said the Sparrow,
with my bow and arrow,
I killed Cock Robin.


Who saw him die?
I, said the Fly,
with my little eye,
I saw him die.


Who caught his blood?
I, said the Fish,
with my little dish,
I caught his blood.


Who'll make the shroud?
I, said the Beetle,
with my thread and needle,
I'll make the shroud.


Who'll dig his grave?
I, said the Owl,
with my pick and shovel,
I'll dig his grave.


Who'll be the parson?
I, said the Rook,
with my little book,
I'll be the parson.


Who'll be the clerk?
I, said the Lark,
if it's not in the dark,
I'll be the clerk.


Who'll carry the link?
I, said the Linnet,
I'll fetch it in a minute,
I'll carry the link.


Who'll be chief mourner?
I, said the Dove,
I mourn for my love,
I'll be chief mourner.


Who'll carry the coffin?
I, said the Kite,
if it's not through the night,
I'll carry the coffin.


Who'll bear the pall?
We, said the Wren,
both the cock and the hen,
We'll bear the pall.


Who'll sing a psalm?
I, said the Thrush,
as she sat on a bush,
I'll sing a psalm.


Who'll toll the bell?
I said the bull,
because I can pull,
I'll toll the bell.


All the birds of the air
fell a-sighing and a-sobbing,
when they heard the bell toll
for poor Cock Robin.




「駒鳥のお葬式」


誰が殺した 駒鳥の雄を
それは私よ スズメがそう言った
私の弓で 私の矢羽で
私が殺した 駒鳥の雄を


誰が見つけた 死んだのを見つけた
それは私よ ハエがそう言った
私の眼で 小さな眼で
私が見つけた その死骸見つけた


誰が取ったか その血を取ったか
それは私よ 魚がそう言った
私の皿に 小さな皿に
私が取ったよ その血を
取ったよ


誰が作るか 死装束を作るか
それは私よ カブトムシがそう言った
私の糸で 私の針で
私が作ろう 死装束を作ろう


誰が掘るか お墓の穴を
それは私よ フクロウがそう言った
私のシャベルで 小さなシャベルで
私が掘ろうよ お墓の穴を


誰がなるか 司祭になるか
それは私よ ミヤマガラスがそう言った
私の聖書で 小さな聖書で
私がなろうぞ 司祭になろうぞ


誰がなるか 付き人になるか
それは私よ ヒバリがそう言った
暗くなって しまわぬならば
私がなろうぞ 付き人になろうぞ


誰が運ぶか 松明(たいまつ)を運ぶか
それは私よ ヒワがそう言った
すぐに戻って 取り出してきて
私が運ぼう 松明を運ぼう


誰が立つか 喪主に立つか
それは私よ ハトがそう言った
愛するひとを 悼んでいる
私が立とうよ 喪主に立とうよ


誰が担ぐか 棺を担ぐか
それは私よ トビがそう言った
夜を徹してで ないならば
私が担ごう 棺を担ごう


誰が運ぶか 棺覆いを運ぶか
それは私よ ミソサザイがそう言った
私と妻の 夫婦二人で
私が運ぼう 棺覆いを運ぼう


誰が歌うか 賛美歌を歌うか
それは私よ ツグミがそう言った
藪の木々の 上にとまって
私が歌おう 賛美歌を歌おう


誰が鳴らすか 鐘を鳴らすか
それは私よ 雄牛がそう言った
私は引ける 力がござる
私が鳴らそう 鐘を鳴らそう


空の上から 全ての小鳥が
ためいきついたり すすり泣いたり
みんなが聞いた 鳴り出す鐘を
かわいそうな駒鳥の お葬式の鐘を 



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