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2月26日(水)



山を背にアトリエに咲く枝下梅



母と葉山の山口蓬春記念館と、しおさい公園に行ってきました。

日本画家、山口蓬春の晩年の自宅(吉田五十八設計のアトリエもある)を記念館としたもの。

「描かれた器―山口蓬春の眼差しと表現―」展をやっていました。

私はこの展覧会は山口蓬春が絵付けした器を展示してあるのだとばかり思っていました。ところが全然違いました。

唐三彩はじめ、素敵な器に、花を活けたり、果物を盛ったり、それを題材に山口蓬春が描いた絵と、その器の展示でした。

完成した絵は別のところに所蔵されていて写真だけで、素描と器の展示が多く、母に言わせると、山口蓬春はむしろ素描が素敵、だそうです。

器も、描かれた器そのものの展示もあれば、器は人手にわたり、器も写真だけというものもありました。

山口蓬春記念館の前庭や中庭には梅の木が何本もあり、過去にここに来たことのある母も私も、花盛りの紅梅を期待してやって来ました。

記念館も周囲も、何年か前に来た時とずいぶん変わり、きれいになっていました。

母が、花が咲いたら綺麗だろうなあ、と期待していた枝下梅は綺麗に咲いていましたが、母の予想は外れて白梅で、母はがっかりしていました。

私は以前来た時、二階から目の前に咲く紅梅と鶯に感動し、今日も目の前に展開される美しい世界を期待していたやって来ましたが、今回、中庭の紅梅の古木は全く咲いていませんでした。剪定しすぎて今年は花を咲かせなかったのかな。

山口蓬春記念館を後にして、すぐ近くにあるしおさい公園へ。昔は御用邸の一部だったところで、素敵な庭園と博物館とお茶室があります。

子どもたちが小さいときにはよく来ていたのですが、久しぶりに来たら、博物館がきれいになっていました。でも展示内容はほぼ一緒。

葉山沖のかに籠漁のジオラマ、これが昔は子どもたちのお気に入りで、大きなカニが動いたり、人が来るとセンサーで説明が流れたのですが、ある時壊れたらしくカニが動かなくなり、カニが動かなくなってからは子どもたちもおもしろくなくなって、それ以来もうずっと来ていませんでした。

葉山沖や相模湾でかつて捕れた魚介類や海藻、今も捕れているものの展示(ホルマリン漬けや化石や押し花みたいなものや、水槽の生きた魚や写真)や、地層の話、そして昭和天皇のヒドロゾアの研究。

昭和天皇が発見してお名前が付けられた、クラブリア・ミカド、も展示されています。

博物館から出て、松林を散策して海を眺め、母が拾った松ぼっくりを私が持って帰りました。