2009.6.7


middle_1244389459



久しぶりに出勤しました。



不況の煽りで最近お呼びがなくて、お茶を引く日が続いておりまして…


私の仕事は日本料理店の中居です。着物を着て仕事しています。


正式には、和服は10月から5月が袷(あわせ)、6月と9月は単衣、7月8月が薄物です。しかし、この店はひとえがないので、6~8月、夏物を着ます。


6月に入って最初の出勤なので、夏物襦袢と、夏用の帯上げと帯締めを忘れないように準備して出掛けました。


今日は暑い日でした。


店内は冷房をかけているので何とかしのげると思っていたら…


私の担当の一角の、大人5名様と2才のお子さんと赤ちゃん…


お鼻に管付きのひいおじいちゃまが、寒いので冷房を切ってほしい、と…


そこだけ切ることは出来ないけれど、その一角の温度を少し上げて、御簾を下ろしました。


それからが大変。


館内、他の場所は涼しいのに、その一角は非常に暑く、そこにお料理をお持ちしたり、お皿を下げに行ったり、お飲み物が空になっていないか気を配ったり…する内、背中びっしょり汗をかきました。


着物で働くということは、襦袢着て、着物着て、帯締めて、暑いんです。


それも、本物の羅(うすもの)ではなく、化繊のフェイクなので暑い。


みんなに、「背中や肩までびっしょりよ」と言われました。


次回までに、汗取りのシャツを買いに行こうと思います。


ところで、お鼻に管を付けたひいおじいちゃまに呼び止められたので、何かご用かと思ったら…


「ここはねえ。親子4代なんだよ。この子たちはひ孫。ひ孫と食事しに来たんだよ」と仰るので、何か言わなくちゃ、と思い…


「私の、もう亡くなった祖父母は、ひ孫の顔は見ることが出来ましたが、一緒に食事はできませんでした。ひ孫さんとご一緒にお食事できることは幸せですね。おめでとうございます」


正確に言えば、母方の今は亡き祖父母は、ひ孫である我が家の長男とご飯を食べたことはあります。でも、きちんと席を設けた訳ではないので…


ご予約の段階で、何のお話も伺っていなかったようですが、誰かの誕生日だとか、ひょっとしておじいちゃまの退院のお祝いとか、何かのお祝いだったのかな。


そうであったとすれば、私は的はずれな「おめでとうございます」を言ってしまったことになるけれど、でも、私は親子4代が席を設けて一緒に食事することそのものが、めでたいことだと思ったんですけど、ね。


仕事帰り、今まで建物があったところが取り壊され、整地されていてびっくりしました。


この土地の脇の小さな川は、アカテガニの棲息地で保護されていたんだけど、心配です。



middle_1244389668


2009.6.6.




middle_1244306939


午前中は洗濯。雨なので、室内干しと乾燥機できびしい。


午後は、グリ友(ダンシングペット、クリノッペを育てているサイトでの友達)のおみままからのお誘いで、ステップ講習会に行ってきました。


フリチャチャのステップ講習2時間、ミニライブ、ワンドリンク付きで2000円!


楽しかった。


フリチャチャというのは最近よみがえれ!ディスコ!で流行ってきているステップのひとつ。(最近、NHKでも放送されたそうです)


チャチャともまた違う、フリーチャチャというジャンルです。昔、流行ったフリーチャチャにも第1期と第2期があって、後半のものだそうです。また、東京のものともまた違う、横浜のもので、ハマチャチャともいうらしい。


今日はベースと、ボックス、逆ボックス、ブロークン、ブロークンターン、シャフト、ベンツをやりました。


その後、大鶴暢彦さんのライブをやりましたが、みんなですぐに乗れる振り付けを考えたり、ノリのいい曲で、さっきやったステップをやりました。


毎月第1土曜にステップ講習会をやるそうです。来月もまた行きたいなあ。仕事や、横須賀市民ミュージカルの練習がなければ、だけど…



2009.6.5.


middle_1244306598






長男に呼び出され、夕方、横浜に行きました。


長男は、まるでケニアにでも行ってきたかのように真っ黒に日に焼けていて、「真っ黒だね」と言うと、「ずっと外にいるから」


横浜、バイト、外にいて日焼け…おお!そうであったか。Y-150の警備員!…おっと、あまり言ってはいけないらしい。ってブログに書いちゃったけど、名前も伏せてあるし、これを読んだ方、誰にも言わないでくれえ。


今度、案内してくれるそうです。もし行かれる方がいらしたら、18時からチケットが安くなるので、夕方に無料のエリアを見て、夜からの入場がオススメだそうです。


長男の用事は、ある研修を受けるのに、誰かからの推薦状が必要とのことで、一筆書いてほしい、と。


経済の活性化のために若い力を育てたい、という主旨の、国がらみの研修なので、危険なことはないと思うけど、胡散臭くないこともない。宗教がらみではないな。本人次第ってことになるかも。これで彼のスキルがアップして将来に繋がっていくなら、やってみればいい。研修費が無料というところが怪しいけど、3ヶ月間、合宿なので、宿舎代と食費は自己負担です。


夜は仕事帰りの長女と待ち合わせ、横浜のスカイスパへ。


お風呂アフターは無料DVDで「郵便配達は二度ベルを鳴らす」を見て、その後は、引き続きテレビでやっていた「千と千尋の神隠し」を見ました。


「郵便配達は二度ベルを鳴らす」は、以前話題になった映画でしたが、私は初めて見ました。途中経過は、いらいらするのですが、ラストシーンが…死んでしまった相手に、自分の愛が偽りではなく本当であったということを信じてほしい、というあたりが、理解しにくいし、主人公が最後に「郵便配達が二度ベルを鳴らしたように、自分の心が救われた」というようなことを言うのですが、理解しづらい。この映画の評でも読んでみないと、私には分かりません。


「千と千尋の神隠し」は、封切り当時、観に行ってとても感動したのですが、なぜかもう一回見たいと思っていませんでした。なにか、引っかかるものがあったんです。


主人公の千(千尋)は可愛くないし、ハウルよりも好きな人は好き、と評価の高い美少年、ハクは胡散臭いし、顔なしやら、ゆばあばやら、おくされさま(実は位の高い川の神)やら、もやもやしていて、何より豚になった両親がいやで…


見たくないと思っていたのに、テレビでやっていたので見てみたら、引き込まれる。凄くおもしろい。


今回見てみて、可愛くないと思っていた千尋の真価を見出したし、ハクの一連の行動も理解したし、いろいろなことが腑に落ちました。


つまり、私が見たくない、と避けていたのは、自分の中の、人間としてのいやな汚い部分を突きつけられているみたいだったからなのではないかな。千尋は、まず前へ進む。不可能だとか、無理だとか思わない。


それは、すべて愛の力。


ハクが自分の名前を取り戻した時、ハクと千尋の目がキラキラ輝いていたのが、以前はわざとらしくて気に入らなかったのだけれど、あの輝きは、映画の主人公だからではなく、誰でもが心の中に失わずに灯している希望や喜びや、愛の輝き。


この映画で最もいやだったのは、たぶん、そんな大冒険をした娘のことをまるで知らずにいる両親の愚鈍さ。子どもの成長に気づかない親達全般の姿。だから、私は見たくなかったのです、多分。でも、今日見て、ぐいぐい引き込まれて、やっぱり面白い、と感心したのは、私自身が年をかさねて、子どもに戻りつつあるからではないのかな。


可愛くない千尋は、映画の、特に後半、輝いていた。そういう人に、わたしはなりたい。

↑このページのトップヘ