2013年05月


2013.5.31.




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5月31日(金)






梅雨晴れ間鮮度抜群イカを売る






梅雨入りして、昨日はいかにも梅雨らしい傘の手放せない一日でしたが、今日は梅雨の晴れ間。


朝連「あまちゃん」では、北鉄起死回生の企画、お座敷列車が運行され、潮騒のメモリーズが歌いました。


甘くせつないメロディーと、初恋の先輩との爽やかな別れ。


歌詞はいろいろなところから継ぎはぎパロディ的な微妙な歌詞なんですが、そして二人の歌も、そこまでヘタではないけどうまくもない、微妙な歌なんですが、なんだか感動してしまいました。


「潮騒のメモリー」はNHKの2013年度前期の連続テレビ小説「あまちゃん」の挿入歌。


1986年公開の架空のアイドル映画「潮騒のメモリー」の主題歌で、当時は薬師丸ひろ子が演じる「鈴鹿ひろ美」が歌っていたという設定。ヒロインであるアキの母「春子」役の小泉今日子が劇中で歌い、そして今回、アキと親友のミス北鉄ユイの二人が歌いました。




「潮騒のメモリー」


作詞:宮藤官九郎
作曲:大友良英、Sachiko M




来てよ その火を 飛び越えて 砂に書いた アイ ミス ユー


北へ帰るの 誰にも会わずに 低気圧に乗って 北へ向かうわ


彼に伝えて 今でも好きだと ジョニーに伝えて 千円返して


潮騒のメモリー 17才は 寄せては 返す


波のように 激しく


来てよ その火を 飛び越えて 砂に書いた アイ ミス ユー


来てよ タクシー捕まえて


波打ち際の マーメイド


早生まれの マーメイド




期間限定アイドルユニット「潮騒のメモリーズ」もさることながら、私が気になったのは、俊ちゃんのそっくりさんの原俊作、謎の水口役の松田龍平、そして、爽やかな笑顔で去っていった種市先輩、福士蒼汰。


福士蒼汰は、仮面ライダーフォーゼ、弦太朗役ではネアカ単純高校生を演じていましたが、すっかりお兄さんになって…と思っていたら、昨日5月30日が誕生日で二十歳になったんですね。おめでとう。


アキと種市先輩とのせつなく爽やかな別れに感動した私ですが、最近ツッコミ大好きな母は、


「ふったくせに、あんな気をもたせるようなことを言うもんじゃない」


と言ってました。


さて、梅雨晴れ間、魚屋さんも昨日に比べたら、お客様が沢山いらしてくださいましたが、何せ魚屋さんストリートにはたくさん魚屋さんが並んでいて、みんな仲良しとはいえ、売り上げ奪い合いの面がないとは言えません。


でも、仲良しです。


他の魚屋さんがうちのアオリイカを見て、


「こんな鮮度抜群のアオリイカを埋もれさせてはもったいない」


と言いに来てくれました。


イカは氷の台に載せられて一見動きませんが、よく見ると色が微妙に変わる。息をしているのね。苦しいから墨も吐く。何度も拭きました。


透明だし、目は緑色。


アオリイカを全面に出して、


「おススメ!
 鮮度抜群!」


とポップを貼って、積極的に売りました。


朝捕れのブリ。最初に若大将が付けた値段が安すぎるので、私が聞き間違えたのかと思いましたが…


だって、先日の10キロの平政は15,000円でしたから。


今日の鰤は7キロぐらい?


大きさの差もありますが、平政は鰤と勘八のいいとこ取りで美味いし、捕れる量の希少価値もあり、それで平政は高いのですが…


それにしても、若大将、その値段は安すぎるでしょう。


若大将に言わせると、寒ブリは脂がのっていて美味しいけれど、今の時期は…ということで安めに設定したようですが。


でも私は、朝捕れなのに安すぎると鮮度やどこかに傷が…なんて欠点を想像してしまう。お客様もそうでしょう。


はーさんやみんなで意見を言い合い、結局3,000円に決定しました。


それでもお客様は、


「安いね」


と言っていきます。とはいえ、買うには至りません。


一般の方がこんな大きな鰤を買っても、さばいてもらえるにしても、持って帰るのも、家庭の冷蔵庫に保管するのも大変。


かといって、


「半身だけ売ってくれませんか」


とは言い出せませんよね。


結局、奥様が飲食店をやっている、はーさんが鰤を買ってさばいていましたが、解体に30分以上かかっていました。


今日分かったこと。お客様に売る魚は、20円のイワシ一匹であっても皮が破けていたり傷のあるものは売り物にしない。


そして、今まで釣りをやっている、というお客様と話したり、自分で調べたことなどを総合して分かってきたことは、釣りで釣った魚と船で沖で捕った魚は評価が違うことがある。


釣りだと、磯や沿岸なので、魚が臭いことがある。同じ魚が沖で捕ると臭みがなくて美味いことが多い。


今日、生け簀で小ぶりの350円のカサゴ2尾お買い上げのお客様は、泳いでいるときよりもハラワタ出してパックされた2尾が小さく見えたようで、ハーッとため息ついて、


「やっぱり釣りに行こう」


と言ってましたが、沖に船をチャーターして出たら、かなり高い魚になりますよ。


今日ははーさんの握った寿司を、サンマとコショウダイ、試食させてもらいましたが、美味いのなんの。


帰りに寿司を買って帰りましたが、帰って冷蔵庫に入れて、衣装作りの後に夜20時過ぎに食べたら、勿論十分美味しいのですが、やっぱり握りたてが最高でした!


華波さんから、サッシュとヘルマンさん(一昨年の第1回公演の芝居の役)の薬袋を持ってきてほしい、とリクエストが来ました。


薬袋、夜一生懸命探したけれど、いったいどこへ?


ヘルマンの服も靴もマフラーもウィッグもあるし、同公演で使った他の小物たちもあるのに、肝心の薬袋が見つからない(-o-;)



2013.5.30.






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5月30日(木)






梅雨入りや客足遠退くマーケット






昨日梅雨入りしたそうで、今日は降ったりやんだり、傘の手放せない一日でした。


魚屋さんも閑古鳥。バスの到着に合わせてか、波がありました。


午前中は刺身がよく売れました。


海が時化て、生シラスも鯖も入荷なし。


入ったのは、マアジ、青アジ、カマス、飛び魚、マイワシ、シコイワシ。


マイワシ、シコイワシはよく売れ、


「旬の飛び魚、いかがですか。刺身に焼き魚に」


と、声をかけた飛び魚もよく売れました。


生け簀の穴子はネットに入れられています。


他の魚を噛むからかな?


今日の穴子は大きい。


絵手紙に描いた他の魚は…


鯛、カサゴ、カワハギ、メジナ、マゴチ、蝶鮫…のつもり。


今日はマイワシとアオリイカをもらって帰りました。


マイワシは煮て、母と伯母と兄にも振る舞ったら、大好評でした。臭みもなく、だから生姜は入れずに醤油と味醂だけで煮ましたが、美味しかった。


アオリイカは若大将が暇に任せて、とても綺麗な刺身にしてくれました。


ツマの大根で膨らみをふた山作って、その上に大葉をそれぞれ載せ、その上に真っ白なアオリイカの刺身を綺麗に盛り、白い身に青い大葉が透けて、とても綺麗。


これ、買ったら2000円ぐらいしちゃうかな。


味も甘くて最高でした。


アオリイカの足は湯がいて、そのまま特に味付けもせずかじりましたが、美味しかった。


ダークチェリーみたいなくろっぽいミニトマトを買って帰りましたが、昔のトマトみたいな濃い味と香りのトマトで美味しかった。


夜はダンスレッスン。


じっくりストレッチして、ヒップホップはさくさく踊りました。


ジャズはマンツーマンだったので、プリエと伸びるところなどのメリハリをやったら、夜さっそく筋肉痛。


風邪で2週間休んでしまったので、余計に…


でも、その間、劇団の稽古できっちりストレッチもエクササイズもやっているんだけど、使う筋肉が違うのかな。



2013.5.29.




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5月29日(水)






太宰に会ふ文学館に薔薇香る






先日行きそびれた、鎌倉文学館に母と行ってきました。


朝、郵便局や市役所に行った時は真夏のような暑さだったのに、午前10時頃には曇って肌寒くなってきました。


鎌倉駅で江ノ電を待つ人の多さに、母は、


「今日は平日なのに、何の日なんだろう」


と言ってましたが、鎌倉は平日でも気候がよくなってくるといつも混んでいます。


冬の間静かだった町並みが、人で溢れてきます。


梅雨の頃も紫陽花を見に来る人で賑わいます。


鎌倉文学館で、まず展示をじっくり見ました。


鎌倉所縁の小説家たちの直筆などの展示、旧前田侯爵(加賀)別邸の素敵な洋館から見える由比ヶ浜の海。


企画展では太宰治をやっていました。


太宰治を読んでいると、津島修治と太宰治、二人の小説家がいるように錯覚し、謎が生まれる、という切り口から入り、私はまんまとその趣向にひっかかり、


「津島修治って、『人間失格』の主人公そっくり…」


生田斗真主演の映画「人間失格」を観ました。


津軽の資産家の実家が潰れ、東京での暮らし、心中未遂、井伏鱒二に妻となる女性を紹介され…


これは太宰治本人のこと…


ああ、生田斗真が演じた主人公は修治だった。


つまり、津島修治と太宰治は同一人物だ、と気づくのに時間がかかってしまいました。してやられた。


展示を見終わり、庭に出て薔薇園を観に行きました。


洋館を背に薔薇園に薔薇が咲き誇っています。


左の、紅くて小さな花の薔薇は「小町娘」


その隣の、薄ピンクの薔薇は小町娘の妹。2013年の新しい品種で、現在名前を募集中。(写真)


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「希望」という名の、花びらの下の方にちょっと黄色が入っている赤い薔薇が印象的でした。


洋名の品種が多い中、月光、羽衣、薪能などの和名の薔薇が気になります。


お昼を食べようと決めていた店が、残念ながら本日貸し切りだったため、うろうろしてしまいましたが、由比ヶ浜大通りの「HANABI」でHANABIらーめんを食べました。大きなチャーシュー二枚と味付け煮玉子が入っています。


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魚出汁のこの味は、好き嫌いが分かれるだろうと思ったら、母は好みじゃなかったようです。


帰ってから衣装作り。


ほぼ仕上がりました。


後は微調整。着てみてマチ針で印を付けてスナップの位置を決めても、脱いでスナップを縫い付けて再び着てみると、スナップの位置がよくない。


明日も調整の続きをやらないと。






2013.5.28.の2




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5月28日(火)の(2)


今日は沢山のお魚が入ってきたので、聞いたり、後で調べたことなど、自分が忘れないために書くので、興味ない方や、逆に魚をよくご存じで今更…という方は、無視してください。




本日の魚の蘊蓄




3.ヒラマサとブリの見分け方


今日は10キロぐらいある大きな平政が入りました。


お客様が「大きい!」と感嘆して覗きに来ます。


平政と鰤の見分け方って…?


ヒラマサとブリはよく似ていて、プロでも見間違えることもあるそうです。


【見た目の違い】


冒頭の写真は同サイズのヒラマサとブリを並べたもの。


上がヒラマサで下が ブリですが、並べてみると違いが判る。


◆体型で見分ける


ヒラマサは身体の中央を縦走する黄色のラインが鮮明なのに対してブリは色が薄くぼけた感じ。


また、正面から見るとヒラマサのほうが スリムでブリは丸い。


でも、これだけでは間違ってしまうことも多い。




◆口角で見分ける


ヒラマサとブリは一般的には顎というか口角で見分けることが多いらしい。


口角の上の角がブリは尖っており、ヒラマサは少し丸みを帯びている。


◆顔の大きさで見分ける


ブリは目からえらぶたまでの距離が長く、ヒラマサは短い。


つまり、ヒラマサは小顔で、ブリは顔がデカい。




◆胸ビレで見分ける


胸ビレは二つの違いがある。


ヒラマサの胸ビレは中央の黄色のラインに掛かっているが、ブリの胸ビレはラインより下にある。


もう一つはヒラマサ の胸ビレは腹ビレより短かいのに対して 、ブリの胸ビレと腹ビレはほぼ同じ長さ 。
慣れるとこれが一番簡単。




4.ミシマオコゼ(写真)


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流通することは希。相模湾や産地での評価は高いが築地などの中央市場での評価にはバラツキがある。


生息域◆琉球列島を除く日本各地の浅い砂地に棲息する。


大きさ◆ 50センチほどになる。


漢字◆「三島虎魚」。「三島」とは東海道の宿場三島(現静岡県三島市)をのこと。この宿場の女郎衆が醜悪でみだらなところからついたという。


食べ方◆ 刺身/鍋物/煮つけ


相模湾ではお馴染みの魚である。一般に市場では雑魚として扱われるが、佐島など相模湾沿岸の町ではうまいのがわかっているのか、値段も高い。




5.マト(ウ)ダイ(写真)


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■フレンチでの「saint-pierre(サン・ピエール)」。「サン・ペドロの魚」の意味。


シタビラメとともに代表的なムニエル材料。


学名の「Zeus」はギリシャ神話の最高神。


■魚を食べる、肉食魚。


大きさ◆■40センチ前後になる


漢字◆
■「的鯛」
■「馬頭鯛」。


由来◆
■身体の中心にある斑紋が「的」のようであるから。和歌山県の「まとだい」など。
■顔が馬に似ているため。島根県などでは「馬頭」と書いて「ばとう」というのも馬に由来するもの。




本日、このマトダイはお寿司の試食でいただきました。




2013.5.28.




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5月28日(火)






5月とは言へ日焼けする通勤路






カワハギをすぐに煮付けに出来るように、皮を剥いて下処理済みのパック…


ピカチュウに似ている!


今日はいろいろな魚が入荷。


入ってすぐ、メジナとドンコが売れました。


ドンコはふにゃぬるぽよ…な触感で、スライムというか…


メジナは背鰭が痛くて、いまだに手が痛い。


スズキも売れました。


今日は「完売しました」「売り切れ」などの手札が足りなくなって厚紙でいくつも作るほどで、私は、


「売り切れ札が売り切れ」


とつぶやきながら書いてました。


今日からお寿司を始めました。地魚の握り寿司とちらし寿司。


一部試食させてもらいましたが、美味い!


さてさて、沢山のお魚が入ってきたので、聞いたことや後で調べたことなど、本日の魚の蘊蓄を自分が忘れないために書くので、魚に興味ない、或いは逆によくご存じで今更…の方はこの後&本日の(2)のブログはスルーしてください。


本日の魚蘊蓄




1.シイラ(写真)


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表記は〈魚偏に暑または署〉


または粃(しいな)とも。しいなは実の入っていない籾のこと。皮が厚く身が少ないことからこう呼ばれたらしい。


シイラは地方によって、マンサク、シビトクライ、シビトバタなどと呼ばれています。


「マンサク」は、実らず籾だけの稲穂のことを俗に「粃(しいな)」と呼ぶことから、縁起の良い「(豊年)万作」に言い換えたといわれる。


「シビトクライ」「シビトバタ」などは、浮遊物に集まる習性から水死体にも集まると言われることに由来する。これらの地方ではシイラを「土佐衛門を食う」として忌み嫌うが、動物の遺骸が海中に浮遊していた場合、それをつつきに来ない魚の方がむしろ稀であることは留意する必要がある。


英名"Dolphinfish"はイルカのように船に寄ることから。
"Dorado"(スペイン語で「黄金」の意)は水揚げされる時に金色に光ることに由来する。


ハワイではマヒマヒ(Mahi-mahi)と呼ばれる。


旬は夏(7-9月頃)とされているが、筋肉質で脂質が少ないことから鮮度保持が難しく、傷みが早い。産地以外の各日本地域では他国に比べて味の評価が低く、魚肉練り製品の原料に使われることが多いが、塩焼き、フライ、ムニエル、バター焼き、干物、くさやなどで食べられる。新鮮な場合は刺身や寿司でも食べられる。


ハワイでは高級魚として扱われ、マヒマヒのフライやソテーは名物料理の一つである。


台湾では、その外観から「鬼頭刀」(台湾語 クイタウトー)と呼ばれ、つみれ、スープ、鉄板焼き、蒸し物などにして食べられる。東海岸を中心によく捕獲され、特に蘭嶼のタオ族の漁民は、アラヨと呼んで、神の魚と考えており、重要な食用魚となっている。
フィリピンでは干物も作られている。




2.ダツ(写真)


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大きさ◆1メートルを超える
漢字◆「駄津」。


食べ方◆ 唐揚げ/塩焼き/刺身


■身体の前半は骨が多く食べられる部分が少ないが焼く、唐揚げで食べられる。また後半部分は刺身にできるが旨味が少ない。




本日の(2)に続く…












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